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虹のかなたに‐空ちゃんとお猫様


私が最も愛した空ちゃんと、ショーちゃんのリンパ腫の経過が中心です
by oshare40

牛尾の生命力に賭ける

牛尾が退院してから、一週間が過ぎた。自宅に戻ってからも、牛尾は調子が悪く、ごはんを全く食べなかった。嘔吐を繰り返し、瞳が開いたままで光に反応せず、一時は耳も聞こえなくなっていた。日曜日の朝、カリカリを数粒食べたきりで、その夜は一晩中ひきつけの発作が続き、もう安楽死させた方がいいと決心した私は、月曜日に仕事を休んだ位だ。

牛尾の生命力に賭ける_b0034489_12235186.jpgしかし、牛尾は爪とぎをし、お水を飲み、食事は全く受け付けないものの、トイレ砂まで自分で行き、気持ちよさそうにしていたので、安楽死の考えを捨てた。
獣医師には往診してもらっているものの、よだれどめの抗生剤も、元気にさせるステロイドも断り、全く薬物治療をしなくなって、昨日で一週間。そして、牛尾は復活した。

昨日牛尾は、食卓に飛び上がり、キッチンのカウンターに背伸びをして、食事の催促をした。鼻の組織は破壊されているので、反応したのは、ほこほこのささみと、カルカンのマグロだけという心細いものだが、日曜日以来の固形物の食事である。

牛尾は2月中旬以降毎日、なんらかの薬を服用していた。自然治癒の本を読んでわかったことは、牛尾は絶食することによって体内を浄化していたようである。食べないことによる脱水を予防するために、毎日自宅で牛尾の皮下点滴をしているのだが、アメリカには水療法という治療法があることも知った。

自宅での皮下点滴を許可していない獣医師もいる。私も自分にできるかどうか、かなり不安だった。だが、自宅点滴をしている友人は複数いるし、今回上司が自宅での皮下点滴経験者(犬)だと知ったことも心強かった。幸い牛尾の獣医師は許可していたし、自宅点滴だと猫に通院のストレスをかけなくてすむ。牛尾の今を見るにつけ、入院させていたことが、いかに牛尾の負担になっていたかにも気がついた。入院費と往診料金は同じなので、時間が許せば、犬猫には入院より往診の方が絶対にいい。

牛尾の生命力に賭ける_b0034489_12385157.jpg牛尾の現在の命の源は点滴セットとフェロビタ以外は、酵素入りプロポリス、フラワーエッセンス、ホメオパシーレメディと天然のものばかり。視力と聴力はかなりもどってきたが、癌が治るわけではない。右目はどんどん肉腫に覆われていっているし、左目も小さくなってきた。くしゃみ10連発も、足の麻痺も残っている。しかし、牛尾は連休を生き抜くだろう。ひょっとしたら、夏まで持ってくれるかもしれない。

by oshare40 | 2005-04-29 13:20 | お猫様
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